平成28年9月29日 千葉県警察本部と市川警察署は、「脱獄」と呼ばれる不正改造を行ったiPhoneを販売したとして、富山県本郷町の無職男性(24歳)を逮捕した。全国でも初めてのケース。
「脱獄」用のソフトを使用し、中古で仕入れたiPhoneの改造をしていたとみられる。警察は7月に男性宅を捜索し、所有していたパソコンや改造されたiPhoneを押収していた。これまでに、213台を販売し、約500万円の売り上げがあったという。
平成28年10月、被疑者男性は、商標法違反・私電磁的記録不正作出・同供用幇助(*真正品のiPhoneであっても、改造し、その品質を改変した場合、権利者からの品質保証ができない状態で販売した(品質保証機能を侵害する)ことになるため販売できない。)で起訴され、平成29年5月18日、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年、罰金50万円の判決が言い渡された。
また、警察は、当該の被疑者からネットオークションで商品を購入した落札者についても「チート行為」をした(私電磁的記録不正作出・同供用)として捜索した。
それぞれの処分については、以下の通り。
購入者
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送致
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処分
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群馬県沼田市の男性(44歳)
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平成28年9月
在宅送致(私電磁的記録不正作出・同供用)
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平成28年10月
略式起訴、罰金20万円
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群馬県前橋市の男性(39歳)
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平成28年9月
在宅送致(私電磁的記録不正作出・同供用)
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平成28年10月
嫌疑不十分で処分保留
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富山県氷見市の男性(50歳)
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平成28年9月
在宅送致(私電磁的記録不正作出・同供用)
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平成28年10月
略式起訴 罰金20万円
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埼玉県八潮市の男性(25歳)
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平成28年9月
在宅送致(私電磁的記録不正作出・同供用)
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平成28年10月
略式起訴 罰金20万円
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(脱獄iPhone)