■事件簿2016

●偽UGGブーツを販売
 
(平成28年11月 大阪府警察本部及び東成警察署)


平成28年11月16日、大阪府警察本部及び東成警察署は、ムートンブーツで有名なUGG(アグ)の偽造品を販売目的で所持していたとして、商標法違反の疑いで大阪市西区の会社役員の女性(32歳)を現行犯逮捕した。同区内の事務所から23足、奈良市にある倉庫から400足のUGGの偽造品を押収した。

警察によると、被疑者はインターネット通販を通して2015年10月頃から今年3月までにUGGブーツを約130足販売、約260万円を売り上げていたとのこと。ネット通販で、複数の店舗を構えていた。商品は中国から仕入れていたが、「正規品だと思った」と容疑を否認していた。
結果、被疑者は不起訴処分となった。

(押収品)



●脱獄iPhone販売で摘発
 (平成28年9月 千葉県警察本部と市川警察署)


平成28年9月29日 千葉県警察本部と市川警察署は、「脱獄」と呼ばれる不正改造を行ったiPhoneを販売したとして、富山県本郷町の無職男性(24歳)を逮捕した。全国でも初めてのケース。

「脱獄」用のソフトを使用し、中古で仕入れたiPhoneの改造をしていたとみられる。警察は7月に男性宅を捜索し、所有していたパソコンや改造されたiPhoneを押収していた。これまでに、213台を販売し、約500万円の売り上げがあったという。 

平成28年10月、被疑者男性は、商標法違反・私電磁的記録不正作出・同供用幇助
(*真正品のiPhoneであっても、改造し、その品質を改変した場合、権利者からの品質保証ができない状態で販売した(品質保証機能を侵害する)ことになるため販売できない。)で起訴され、平成29年5月18日、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年、罰金50万円の判決が言い渡された。

また、警察は、当該の被疑者からネットオークションで商品を購入した落札者についても「チート行為」をした(私電磁的記録不正作出・同供用)として捜索した。

それぞれの処分については、以下の通り。

購入者

送致

処分

群馬県沼田市の男性(44歳)

平成28年9月 
在宅送致(私電磁的記録不正作出・同供用)

平成28年10月
略式起訴、罰金20万円

群馬県前橋市の男性(39歳)

平成28年9月
在宅送致(私電磁的記録不正作出・同供用)

平成28年10月
嫌疑不十分で処分保留

富山県氷見市の男性(50歳)

平成28年9月
在宅送致(私電磁的記録不正作出・同供用)

平成28年10月
略式起訴 罰金20万円

埼玉県八潮市の男性(25歳)

平成28年9月 
在宅送致(私電磁的記録不正作出・同供用)

平成28年10月
略式起訴 罰金20万円


(脱獄iPhone)




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