2015年1月26日、千葉県警生活経済課と茂原署は、アップル社のiPhoneケースの偽造品をインターネットや店舗で販売していたとして、東京都豊島区の携帯電話アクセサリー品販売店「M」を捜索し、経営者の男性（36歳）と店長の男性（33歳）の2人を逮捕した。店舗から偽物ケース約100個とバックパネル約120個を押収し、近くにあった倉庫も捜索したところ、アイフォンケースの偽造品921点と、約46，000点のバックプレートを押収した。

被疑者らは、固定店舗の他にインターネットでも通販サイトを運営しており、2014年1月〜10月の間に、通販だけで少なくとも約１万3千個の偽造品のiPhoneケースを販売し、約3千万円の売り上げがあったとみられる。商品は中国から仕入れ、１個約1，500円で販売していたとのこと。

（押収品の一部）

2015年1月29日、岐阜県関警察署は、インターネットショップでゴヤールのバッグの偽造品を販売したとして、商標法違反の疑いで、岐阜県岐阜市在住のホームページ運営代行業の兄弟２人を逮捕した。2014年5月ごろ、購入者から「価格があまりにも安いので偽造品ではないか」という相談があった事から、警察が捜査を開始し、2014年11月に被疑者兄弟2人の自宅からバッグや靴など419点を押収し鑑定を進めていた。

警察の調べでは、兄弟で2013年2月からネットショップの経営をはじめ、これまでに約2千万円を売り上げていたとみられる。ゴヤールのバッグは、約10分の1の価格で販売していたとのこと。

結果、2015年2月18日、略式裁判で2人に罰金50万円の刑が確定した。

(押収品の一部）

2015年4月　愛知県警察本部は、テレビ通販で人気の寝具「トゥルースリーパー」の偽造品をインターネットオークションにて販売したとして、大阪府堺市在住の輸入販売業の男性（43歳）と大阪市淀川区の会社役員の男性（39歳）の2名を商標法違反の疑いで逮捕した。警察は、同年1月に関係場所を捜索し、淀川区の男性の自宅よりトゥルースリーパー187点（マットレス114個と枕73個）を押収、またこの男性が使用する大阪府忠岡町の倉庫からもトゥルースリーパー22点を押収して調べを進めていた。

警察によると、堺市の輸入販売業の男性は2012年から2015年にかけて偽物のトゥルースリーパー約15，000点を中国から輸入し複数の小売業者に転売、売り上げは、2億円近くに上ったという。商品の中には過去に正規品を製造していた工場から横流しされた商品も混在していたため、これを悪用して「正規品」として販売し、一部の業者は真正品だと信じ込んで販売していたとのこと。淀川区の男性は、堺市の男性から仕入れた商品を、偽物と知りつつ、正規品の半額の１万〜１万７，５００円程度でネットオークションに出品していた。

平成27年2月8日、板橋警察署は、米国のブランド「ニューバランス」の偽物を販売目的で所持していたとして、神戸市長田区の男性（31歳）を商標法違反の疑いで逮捕し、自宅から在庫分と思われるスポーツシューズ約430足を押収した。人気モデルが着用して需要が増え、市場で品薄になっていたはずの商品が、オークションで大量に出品にされていたことから、警察が不審に思い、商品を入手してメーカーに鑑定を依頼した。被疑者の男性は、中国から商品を輸入し、ネットオークションに出品して販売していたという。１足6千円〜１万円で落札されており、銀行口座には、売上金とみられる約800万円の代金が振り込まれていたとのこと。

平成27年3月19日、防府警察署は、山口市小郡下郷のアパートの一室で、偽造品を販売目的で所持していたとして、女性（62歳）を商標法違反の容疑で現行犯逮捕した。アパートの部屋からは十数ブランドにわたる偽造品のバッグや財布、アクセサリーなど約1、800点が押収された。口コミで偽物を販売している者がいると警察に情報提供があったことから事件が発覚。

平成27年7月、女性には懲役２年執行猶予３年の刑が確定した。

平成27年4月1日、三島警察署は、フリーマーケットで偽ブランド品を販売したとして、輸入雑貨販売会社社長の男性（58歳）を商標法違反の容疑で逮捕した。会社事務所からはUGGのブーツやゴヤールのバッグ、財布など計２３点を押収した。男性は、三島市内のフリーマーケットに月１回程度出品し、「訳あり品」「型落ち品」「在庫処分品」などと表示して、ブーツやバッグなどを格安で販売していた。また、インターネット通販サイトも運営しており、そちらでも同様の商品を扱っていた。

(押収品の一部）

平成27年７月9日、千葉県サイバー犯罪対策課と勝浦警察署は、アディダスの腕時計の偽造品を販売したとして、商標法違反の疑いで東京都台東区浅草橋在住の男性（54歳）と中国籍の妻（49歳）を逮捕した。2人はインターネットオークションを通じて、アディダスの腕時計を1000円〜3000円で販売しており、過去４年間で、約3，300万円の売り上げがあったとみられる。腕時計は、中国のショッピングサイトで１個600〜700円程度で購入し妻の中国の実家で保管、それを渡航して帰国する際に持ち帰っていたという。警察は、6月に２人の自宅を捜索し、約1,000点のアディダスの偽腕時計を押収した。さらに6月22日に被疑者男性が中国から帰国した際に空港で捜索をし、手荷物からマークジェイコブスの偽腕時計約200点を押収した。

結果、10月に被疑者の男性に懲役３年執行猶予４年、罰金200万円、妻に懲役２年執行猶予３年の判決が下された。

（押収品の一部）

平成27年7月14日、熊本県警は、インターネットショッピングで、エルメスの偽造品を販売したとして、熊本県菊陽町の雑貨販売会社社長の男性（４７歳）と社員の女性（33歳）を商標法違反の疑いで逮捕し、自宅兼事務所から約1，800点を押収した。被疑者らは、真正品の30分の１以下の価格で、エルメスの「バーキン」や「ベアン」などの商品に似せたハンドバッグやカードケースなどを販売していた。平成26年1月以降から少なくとも6、000人に対し販売し、7、000万円以上の売り上げを得ていたとみられる。

平成28年2月18日に立体商標の権利侵害として判決が下され、社長男性に懲役２年６月執行猶予３年、罰金２５０万円、女性に懲役１年６ヵ月執行猶予３年、罰金７０万円、法人に罰金４００万円と押収した商品の没収の刑が確定した。

平成27年11月25日、警視庁小平警察署は、インターネットでUGGの偽造品を販売したとして、商標法違反の疑いで、大阪市の通販サイト運営会社社長（31歳）及び従業員ら男女７名を商標法違反の容疑で現行犯逮捕した。２つの会社が隣接しており、会社事務所と倉庫からは、UGGやモンクレール、トリーバーチなど約5、000点の偽造品が押収された。後日、警察は関係者の男性１名を逮捕し、逮捕者は計８名に上った。

　（現場の様子）

平成28年3月16日、主犯の社長に懲役3年執行猶予5年、法人２社にそれぞれ罰金150万円ずつの判決が言い渡された。尚、他7名については不起訴処分となった。

(押収品の一部）

平成27年11月10日、警視庁生活経済課及び目白警察署は、「モンクレール」の偽造品を販売目的で所持していたなどとして、商標法違反の疑いで大阪市西成区の衣料品販売業の男性（63歳）と大阪市住吉区の繊維加工業の男性（78歳）ら４人を逮捕した。４人は、モンクレールやUGGのブーツなどの偽造品約1,150点を販売目的で所持したほか、偽造品を製造する目的で、「モンクレール」のロゴ入りワッペン約1､800点を所持していた。警察の調べによると、衣料品販売の男性が商品を仕入れ、繊維加工業の男性らに１着あたり200〜500円でワッペンの縫いつけ作業などを委託していたという。できあがった商品は、インターネットオークションなどで販売し、その売り上げは、過去４年間で約4，730点、約1､860万円に上った。

（押収品の一部）