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◆大阪鶴橋の偽ブランド摘発事件

関西で人気のエリアの一つに、大阪の鶴橋駅周辺にある商店街があります。主に韓国などアジア系の人が経営するお店などが多く、焼肉店や食材店、衣料品・雑貨店など約200の店がずらりと軒を並べるアジア色の濃い人気の界隈です。

近年、偽造品販売がネットや携帯による通信販売に移行し、全国的に偽ブランド品の店頭販売が減少する中で、このエリアでは、依然としてコピー品の販売を続ける店が約30店舗以上混在しており、それが問題視されています。堂々と偽造品を陳列している店もあれば、警戒して店舗の奥の方で偽造品をこっそり販売する店もあるなど、店によって販売方法は異なるものの、商品は韓国・中国などから持ち込まれたと思われる偽造品が多く、価格から容易に偽物と判断できるレベルの商品が主流です。


こうした商店街にはびこるコピー品販売容認の現状を憂慮してか、最近では、新聞やテレビなどメディアでも、さかんに「ツルメス」、「ツルトン」(ツルハシで販売されているエルメスやヴィトンの意)と題した偽ブランド関連の記事が取り上げられています。生野区と東成区の二つの地域をまたがる鶴橋周辺の偽ブランド業者は、強力な情報網を持ち、一方の管轄で警察の取り締まりがあると、一斉に店を閉め、ほとぼりが冷めるまで別の区で販売を再開するというのを繰り返しているようです。しかし、消費者から一定の「需要」があるため、偽ブランドの販売が途切れることがなく、根本的な解決に至るには厳しい状況です。

警察も放置しているわけではありません。大阪府警察本部によれば、2007年は、鶴橋の事件だけで生野署を中心に年間10件の摘発を行い、逮捕者数は14人に上りました。ほとんどが略式裁判での罰金処分ですが、厳しいものでは、懲役1年2ヶ月、罰金100万円の刑が確定した事件もあります。

2008年に入ってからは、警視庁も関連として偽造品販売店を摘発し、1月末には3店舗の摘発を行い、逮捕者数は5人、偽ブランド品約8,200点を押収しました。

全国の商標法違反に関するネット事件でも、仕入れ先として浮上してくるケースがあり、今後も全国の警察からその販売元として、鶴橋商店街の偽造品販売に厳しい監視の目が光りそうです。



鶴橋エリアでの商標法違反事件(2007年)
摘発日
(警察署)
概 要
1/29
(生野署)
■生野区鶴橋の店舗「S」を捜索 

韓国籍の1名を逮捕 
約880点を押収

処分:公判中につき結果はまだでていない。
5/10
(生野署)

■東成区東小橋の店舗「F」を捜索 

韓国籍の2名を現行犯逮捕 
約750点押収


処分
経営者:懲役1年6ヵ月 執行猶予3年
共犯者:懲役1年 執行猶予3年

5/15
(生野署)

■東成区東小橋の店舗「S」を捜索 

韓国籍の経営者56歳他1名現行犯逮捕
約260点押収

処分
経営者 懲役1年 執行猶予3年
共犯者 懲役1年 執行猶予3年

5/25
(生野署)

■天王寺区筆ヶ崎町の倉庫を捜索

被疑者の供述により倉庫の場所が判明し、上記「S」の事件で突き上げ捜査 
約40点押収

7/9
(生野署)

■生野区鶴橋の雑貨店「M」を捜索

韓国籍の経営者52歳 現行犯逮捕 
約500点押収

処分:懲役1年 執行猶予4年、罰金80万円

9/6
(生野署)

■東成区東小橋の洋服店「L」を捜索 

韓国籍の経営者55歳 現行犯逮捕 
約1、000点押収

処分:懲役1年 執行猶予3年、罰金50万円

10/2
(枚方署)

■東成区東小橋のファッションブティック店「E」捜索

韓国籍の51歳を逮捕 
約500点押収

10/2
(生野署)

■生野区鶴橋の服飾雑貨店「H」を捜索

韓国籍の65歳とアルバイト(1名逮捕、1名不拘束)
店に運んでいる途中に職務質問を受けて犯行が発覚 
約160点押収

処分:
主犯に懲役1年2ヶ月、罰金100万円(実刑判決)
アルバイトは罰金50万円

10/24
(生野署)

■生野区鶴橋の服飾雑貨店「C」を捜索

韓国籍の店員32歳 現行犯逮捕
韓国籍の経営者35歳は韓国にいたので不拘束のまま取り調べ
約3、000点押収

処分:
店員に懲役1年2ヵ月 執行猶予3年 罰金60万円
経営者に懲役1年6ヵ月 執行猶予3年 罰金80万円




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