■事件簿2005

偽物衣料品の催事販売業者逮捕
(平成16年11月  島根県益田警察署)


平成16年11月16日、島根県益田警察署は、「ポロ ラルフ ローレン」など10銘柄を超える偽ブランド衣料を販売目的で所持していたとして、福岡県在住の「M」社の男性社員(43歳)を現行犯逮捕した。

「M」社は福岡県久留米市に本社があり、国内各地の県民・市民会館や文化ホール等の公共の催事場をかりて衣料品の催事販売をしていたが、同日午後より、島根県益田市内の県民会館のホールにて、催事販売を行う予定で準備をすすめていたところ、開店直前に警察の捜索が入った。催事販売の数日前には、新聞の折り込み広告にて大型のチラシを配布し、近隣市民に「工場・問屋在庫品大処分!」などと紹介していた。会場からは、1,300点以上の偽造品が押収された。

同月24日、警察は福岡の本社も捜索、社長の男性(33歳)を逮捕した。押収には至らなかったが、当該業者は、大型倉庫も所持しており、偽造品を含む膨大な在庫を抱えていたとみられる。

結果、平成16年12月15日、略式裁判で、「M」社に
罰金50万円、社長の男に罰金50万円の刑が下された。また社員の男は、起訴猶予となった。

(開店前にストップのかかった当該業者の催事会場)


大手企業で出張販売、2億円の利益
(平成17年1月  神奈川件警察本部、中原警察署)


平成17年1月20日、神奈川県警察本部生活経済課と中原署は、偽ブランド品を販売していたとして、川崎市の雑貨輸入販売業者を摘発し、社長の男性(59歳)と妻で役員の女性(47歳)、従業員(29歳)ら三人を商標法違反と不正競争防止法違反の疑いで逮捕した。また川崎市の店舗からは、「ルイ・ヴィトン」や「クリスチャン・ディオール」等約600個の偽ブランド品を押収した。

調べによると、被疑者らは、韓国から仕入れた偽造品を、店舗以外にも「外商」と称して、都内や神奈川県内の大手航空会社や電機メーカー、保険会社などの社内即売会で売りさばいていたという。大手20社以上のビルを訪れ、「正規の工場で生産されたが多少傷があり商品にならない本物だ」などと説明していた。

販売価格は、定価の3分の1から4分の1。韓国で購入した偽ブランド品を、飛行機の手荷物として持ち込んでいたが、昨年5月、成田空港の税関で密輸が発覚、没収処分を受けた後は、国際スピード郵便で自宅や親族宅に直接送らせており、同年9月に県警の家宅捜索を受けた後も、5回にわたり韓国へ出かけて密輸を続けていた。警察は、横浜税関と協力し、国際郵便で店舗宛に発送された偽造品を中原郵便局で押収した。2月25日、上記被疑者の社長とその妻の二人を関税法違反(禁制品密輸未遂)で再逮捕。警察は、同店が約2億円以上の売り上げていたとみて調べている。被疑者らは、「違法とは分かっていたが、大々的にしていたわけではないので大丈夫と思っていた」などと供述している。



偽ロレックスの販売サイトを摘発
(平成17年1月 山形県山形警察署)


平成17年1月26日、山形県山形警察署は、商標法違反の疑いで、東京都八王子市在住の会社役員(35歳)、同市在住の物品販売業(23歳)、東京都稲城市在住の物品販売アルバイト(23歳)、住所不定・無職(23歳)の4名を逮捕した。自宅から、偽ロレックスの腕時計1,700個を押収した。

調べによると、被疑者らはインターネットに、偽ロレックスの販売を専門に扱う「R専門館」や複数の名前でホームページを開設し、腕時計を一個8千円程度で販売していた。サイトで注文を受けた商品は、中国上海市から国際郵便で直接国内の消費者に送付。東京の同社名義の二つの銀行口座には、6,000件の入金履歴と約8千万円の入金があったという。


平成17年2月16日、上記被疑者のうち2人については起訴、他の被疑者については、それぞれ略式起訴が行われ、罰金50万円〜30万円の略式命令を受けた。

平成17年4月15日、起訴された2人の判決公判が行われ、山形地裁は、それぞれに
懲役2年執行猶予4年と懲役1年執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。裁判官は、「人気商品を求める消費者心理につけ込んだ悪質な犯行」であるとし、「インターネット業界全体に不信感を植え付けた影響は大きい」と指摘した。


偽ブランド業者ら7人逮捕
(平成17年2月  警視庁生活経済課と上野警察署)


平成17年2月12日、警視庁生活経済課と上野警察署は、墨田区の衣料雑貨販売店「K」経営者(61歳)、千葉県佐倉市の元暴力団組員(61歳)ら計7人を商標法違反(販売譲渡、販売目的所持)の疑いで逮捕し、関連場所数カ所を捜索した。台東区の店舗「K」や倉庫などから、偽ブランド品約8,100点を押収した。商品は、韓国から取り寄せたとのこと。

(押収された偽造品例)


偽ブランドオークションで少年ら含むグループ員7人逮捕
(平成17年2月  長野県警察本部、長野中央警察署)


平成17年2月1日、長野中央署と長野県警生活保安課は、インターネットオークションで、偽ブランド品を販売したとして、商標法違反の疑いで、兵庫県内の男女4人(44歳と35歳の夫婦、32歳の男、19歳少年)を逮捕した。長野市内の消費者が、「購入したら偽物だった」と届け出ていた。
銀行口座などを捜査したところ、売り上げは三億円に上ることが分かった。4人の内の主犯格が、ネットで偽ブランド品を出品していた十数人に接触し、仲間に引き込み受注役を依頼。商品は、兵庫県淡路島の拠点から発送していた。

警察は、1月末に兵庫県淡路島にあるグループの事務所を家宅捜索し、1万点以上の偽造品を押収。その後、3月1日、商標法違反容疑で新たに大阪市の男性(42歳)、東京都北区の会社員(30歳)、大阪市北区の飲食店従業員(18歳)の3人を逮捕した。兵庫県内の夫妻がグループの中心で、韓国など海外から偽ブランド品を入手していたという。逮捕者7人全員がそれぞれネットオークションに出品、原価の三割り増しの額を主犯格に支払う事になっていた。少年らは、主犯格の子供の友人で、
「もうかる」との誘いに安易に応じたらしい。


●暴力団の資金源、偽ブランド品大量に押収
(平成17年3月  奈良県警察本部と奈良西警察署)


平成17年3月2日、奈良県警生活環境課と奈良西署などは、商標法違反の疑いで、京都府相楽郡の暴力団組員(34歳)ら2名を逮捕、居宅兼事務所から約200点の偽造品を押収した。翌3日、仕入れ先とみられる大阪市浪速区のビル内を捜索、大阪府松原市コピーブランド販売業者(63歳)他2名を逮捕、倉庫として使っていた部屋からバッグや時計など高級ブランドメーカー約15ブランドに及ぶ偽造品約30,000点を押収した。

京都の暴力団組員は偽造品の“問屋”である大阪の男性から買い付け、「コピー商品」などと明記してインターネットオークションに出品していた。全国の数百人に正規品の5分の1から10分の1の価格で販売し、1年間で約7,000万円の売り上げがあったとみられる。警察は、利益の一部が暴力団の資金源になっていたとみて捜査している。インターネットでコピー商品が販売されているとの情報を県警がつかみ、出品者の男性を割り出した後、被疑者の男性が頻繁に買い付けに行っていた大阪の卸業者を割り出した。

(大量に押収された偽造品の一部)


偽ブランドマフラーの販売業者逮捕
(平成17年3月 秋田県能代警察署、秋田臨港警察署、秋田県警察本部)


平成17年3月2日、秋田県能代署と秋田臨港署、秋田県警生活環境課は、大阪府東大阪市の衣料品販売店経営者(50歳)を商標法違反の疑いで逮捕した。県内に数店舗を構える衣料品販売店に、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、グッチなどによく似たデザインの商標がついたマフラーを1枚1、900円で販売した疑い。

秋田市内の店舗でマフラーを購入した能代市の男性が、能代署に「偽物ではないか」と相談。1月25日に県警が秋田市の店舗などを捜索し、偽ブランドのマフラーや関係書類を押収した際、仕入れ先として大阪の男性が浮上した。警察は、同衣料店も偽物だと知りながら販売した可能性があるとして、商標法違反容疑で捜査している。



偽コーチ販売で逮捕
(平成17年2月/3月 宮城県仙台南警察署)


平成17年2月、宮城県仙台南警察署は、「コーチ」などの偽バッグを販売したとして仙台市泉区の自営業の男性(23歳)を商標法違反容疑で逮捕した。インターネットオークションに出品したが、落札をした県内の消費者から苦情があり、警察が捜査を始めた。国内の業者から仕入れた「コーチ」などのバッグを、本物の約5分の1の価格で約300人に販売し、約4,300万円の利益を得ていたという。

仙台南署は、平成17年3月17日、卸元として浮上してきた大阪の業者を強制捜索し、コーチやグッチなど3種類の偽ブランド品約400点を押収。仙台市の男に偽物を卸していたとして、大阪市内の販売会社「S」社長(37歳)、同社社員(24歳)の二人を商標法違反の疑いで逮捕した。手提げバッグや財布等計77点を約60万円で仙台市の被疑者に卸売りしていた。大阪の被疑業者2人は、真正品より約8割安い値段で販売しておきながら「本物だと思った」と供述しているとのこと。


DOLCE&GABBANAの偽Tシャツ販売で逮捕
(平成17年5月 愛知県警察本部生活経済課と中村警察署)


平成17年5月11日、愛知県警察本部生活経済課と中村警察署は、イタリアの有名ブランド「ドルチェ&ガッバーナ」の偽Tシャツなどを販売したとして、商標法違反の疑いで、大阪市中央区の衣料品卸業「G」経営の男性(42歳)を逮捕、偽造品約170点を押収した。また、名古屋市東区の衣料品卸業「T」の営業部長(48歳)と営業担当(29歳)の2名も逮捕した。

調べによると、大阪の業者は、昨年10月下旬、偽D&G長袖Tシャツとパーカー計48枚を名古屋市の業者に15万円で販売。名古屋市の業者2人は11月中旬、このTシャツのうち6枚を計3万600円で名古屋市中村区の衣料販売店に販売した。「名古屋駅の地下街で堂々と偽物が販売されていては困る!」と、購入した消費者から警察に対して苦情が入っていたとのこと。

押収した偽物は、ミッキーマウスの絵柄入りで、卸売価格で3000円だったTシャツが、小売店では1万290円と跳ね上がり、真正品の約3分の1の価格で販売されていた。大阪府の業者は、「韓国人ブローカーから購入した」と供述して容疑を認めているが、名古屋市の2人は、「本物だと思った」と否認している。

(押収された商品の例)


本ページの無断転用を一切禁じます。無断リンクも一切お断りします。

Copyright (C) 2005 Union des Fabricants All Rights Reserved.