警視庁生活経済課、月島警察署と東京税関は、平成16年10月、商標法違反行為の現行犯で、東京都足立区梅田在住の韓国人ら4人を逮捕した。韓国から、偽ブランド品の完成品や部品を密輸入し、足立区のビルの一室と葛飾区の一戸建ての密造工場で商品として仕上げて出荷していたという。部屋は少なくとも二年前から密造工場に使用されていたとみられる。室内には、財布やバッグなどの部品や完成品、ブランドの商標を刻印するための機械などがあり、密造工場二カ所から完成品だけで「プラダ」、「コーチ」、「クリスチャン・ディオール」、「フェンディ」、「ルイ・ヴィトン」、「ブルガリ」など約1万4千点の偽ブランド品が発見された。調べによると、被疑者らは、「製品をインターネットで販売したり、パチンコ店に売ったりした」と話しているという。
台東区の韓国人男性にあてて、9月中旬以降、韓国から頻繁に荷物が送られてくるのを不審に思った税関職員が中身を確認したところ、偽ブランド品と判明し、その後、密造拠点の摘発につながった。
(押収された偽造品の一部)